日本初の鉄道開設と、西日本鉄道網の整備開通

1. 日本初の鉄道開設(開業)


日本の鉄道は明治5年9月12日(1872年10月14日)に、新橋駅-横浜駅間で正式開業した。

ただし、実際にはその数か月前から品川駅-横浜駅間で仮営業が行われていた。鉄道は大評判となり、開業翌年には大幅な利益を計上したが、運賃収入の大半は旅客収入であった。

ちなみに、当時、新橋駅~横浜駅間29kmを53分で走ったと記録されている。(参考:加古川~須磨までが、31km)


150形は、かつて日本国有鉄道の前身である鉄道院に所属した蒸気機関車である。

1872年(明治5年)日本で最初の鉄道開業に際してイギリスから輸入された蒸気機関車5形式10両中の1形式で、1両のみが輸入された。

1号機関車と呼ばれている。1871年(明治4年)、バルカン・ファウンドリー社 (Vulcan Foundry Co., Ltd.) 製(製造番号614)である。

国の重要文化財に指定(さいたま鉄道博物館に保存)されている。


《⬇️150形蒸気機関車(さいたま鉄道博物館)》

全長: 7417mm 全高: 3569mm 表定(時刻表)速度:32.8km/H

【営業成績】

開業翌年の1873年(明治6年)の営業状況は、乗客が1日平均4347人、年間の旅客収入42万円と貨 物収入2万円、そこから直接経費の23万円を引くと21万円の利益となっている。

この結果「鉄道は儲かる」という認識が広まった。また旅客と貨物の比率について、鉄道側に貨物運用の準備不足もあったが、明治維新直後で近代産業が未発達な時期であり「運ぶ荷物がなかった」事も考えられる。



2.京都~ 阪神間~山陽道の路線整備開通

京浜間と同時期に工事が進められていた西日本の鉄道網も順調に進捗し、時系列的には下表のとおり、順次開通した。

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